この記事を読みにきた方は
イラストを描くことを始めたいと思っている人が多いと思います。
そんな方が悩むのは、
アナログ（絵の具や鉛筆など）から始めるべきか、デジタルで始めるべきか、
というものがあると思います。
結論から先にいうと、目的による
というのが私の意見です。
では詳しく見ていきましょう。
気軽に趣味として始めるならアナログ
アナログで絵を描くことの利点としては
気軽に始められることが挙げられます。
鉛筆１本あれば絵が描けますし、
色鉛筆や小学生の時使ったような絵の具があれば
着彩だって簡単にできます。
それに、様々な画材を用いて多種多様な表現ができるのも特徴です。
色鉛筆、透明水彩、不透明水彩、油絵、コピックスケッチ、クレヨンなど…。
また、手書きなので人の温かみを感じられるというのも
アナログの良い点です。
自分で描いたものを部屋に飾る事もできます。
基本的に同じものは描けないので、
まさに世界で一枚だけの自分のオリジナルイラストが描けます。
デメリットとしては、
やり直しが効かないという事ですね。
鉛筆や色鉛筆、油彩画などはまだ
消しゴムや白い絵の具を上から塗る事で修正は可能ですが、
大幅な修正は困難を極めます。
また、水彩画は基本的に修正は不可能です。
自分で描いた絵の収益化を目指したいならデジタル絵
次にデジタルですが、
デジタルの方がアナログで描いた絵よりも
お仕事に結びつけやすいです。
また、イラスト系の会社に就職しようとしても、
デジタル絵の知識は必須でしょう。
なぜなら、近年はソーシャルゲームやSNSのアイコンなどで、
デジタル媒体でのイラストの需要が増えているからです。
イラストを扱う会社であれば、
デザイン系の会社も多いと思いますが、
ただイラストを描けるというだけではインパクトに欠ける事でしょう。
イラストが描けるだけでなく、
デザインやAdobe製品の操作ができたりすると
大きな武器となります。
デジタルで絵を描く事の大きなメリットといえば、
アナログ絵とは正反対に
やり直しが容易というのが挙げられるでしょう。
「戻る」のボタン一つで前の操作に戻ることができるので、
その点ではアナログよりも大きく優れていると言えます。
また、写真と合わせたり、他のイラストと合成できたり、
様々なエフェクトを簡単に加えることができるというのも
アナログよりも優れている点でしょう。
デジタルのデメリットとしては、
始めるのにはお金がかかるということが挙げられます。
まずは、パソコンを持っていなければなりません。
今は、iPadでもイラストが描けるようになりましたが、
パソコンまでではないですが、iPadも高価です。
みなさんが持っているスマートフォンでも描けなくはないのですが、
満足のいく仕上がりの絵は描けないことでしょう。
さらに、マウスで描くことは基本的に困難なので、
ペンタブレットというものを買わなければなりません。
ペンタブレットは値段はピンキリで安いものは五千円くらいから買えますが、
プロ使用となると２０〜３０万ほどするものも存在します。
ペンタブレットは始めのうちは安いもので試すのをおすすめしますが、
パソコンは本当に安いと動作が重く、おすすめしません。
特にイラストを描くという動作はパソコンのメモリを大きく消費するので、
少なくとも８GBほどのメモリを搭載しているパソコンを購入することをおすすめいたします。
また、ペイントソフトも有料のものを
買うのをおすすめします。
ほとんどの技法書や技法を紹介しているサイトは
有料ソフトでの技法を紹介しているからです。
有名なのはclipstudio、Photoshopなどです。
どちらのソフトが良いかは
自分の好きな作家さんが使っているものとか、
実際にネットでそのソフトを使用して描かれているものをみたりして
決めるのをおすすめいたします。
結論
手軽に始めたい人や、とりあえず軽いノリで始めて見たい人は
アナログで絵を描くことをおすすめします。
お金もそんなに掛からず、
万が一辞めたくなってもそんなに負担は掛からないからです。
また、実際に就職や収益化を目指している人なら
デジタルから入られることをおすすめいたします。
デジタルの方が収益化しやすいのと、
アナログはいつでも始めたければ気軽に始められるので。
しかし、機材を揃えるのにある程度お金がかかるのと、
ソフトの操作を覚えるのには時間が多少かかるので、
始めるのにはそれなりの覚悟が必要でしょう。
アナログ、デジタルの違いはあれど、
正確に線を描くこと、配色の知識、影の付け方、人の骨格や筋肉の知識は
共通なのでどちらから始めても損はないと思います。
アナログにはアナログの良さが、
デジタルにはデジタルの良さがそれぞれあります。
それを理解した上で自分に合うものを選択するのが最良です。
大事なのは絵を描くことを楽しむことです。
デジタルで描くかアナログで描くかは最初の入り口に過ぎません。
どの画材で描くかはそれほど重要ではありません。
自分の好みの画材で好みの絵を描き、お絵描きを楽しみましょう！
